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未来の年表_感想

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

高齢化の速度が早すぎて、日本の未来は暗すぎです。
空き家の増加問題等は最近ニュースでも時々見かけるようになりましたが、事態はそれだけに留まらず非常に深刻な状況で、早くダイナミックな対策をする必要が有ると感じました。

今から婚姻数や出生数を上げても無意味

なんで?と思いましたが、その説明を読んでいって納得しました。

2020年には女性の過半数が50歳以上となり、2024年には団塊世代が全て75歳以上となり、社会保障費が大きく膨らんでいく。

上記のような現象についてはこれから数年後に起こることで、今からベビーブームが起こっても解決出来る問題では有りません。

本書では話を解かりやすくするために「人口減少カレンダー」として年代別に何が起こるかを示しています。書かれていることは深刻な内容が多いですが、難しい言い回しも少ないことから読解しやすい内容になっています。

2040年には自治体の半数が消滅

これなんかを見ると、子供の就職先に地方公務員等は進めないほうが良いかも知れません。

対策の中で「第三子以降に一人当たり1000万円を支給」等は財源の問題も有りそうですが、「先行投資」と言う考え方も出来そうだし、具体的で効果が有りそうな気がします。

問題提起だけで終わる書籍も多い気がしますが、本書では最後に「日本を救う10の処方箋」として対策も記載されています。
選挙投票に行ってこう言った対策を真剣に考えている政治家へ投票する必要が有る気がします。