ライフハック手帖

日々の暮らしのちょっとした工夫とか

海賊とよばれた男_感想

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

全体を通して、文章の表現方法がやや薄い感じがしました。
後半は調べたことの説明発表かと思われるような表現が散見されましたが、熱い思いが滲み出る感じのストーリー展開が良く、ページ数の割に一気に読み進むことが出来ました。
「永遠の0」が楽しめた人はこの作品も楽しめると思います。

gendai.ismedia.jp
昭和シェル石油と出光興産の合併問題で、出光興産の創業家が合併に反対することで両社の合併が進められない、ということがニュースになったりしています。
この本を読むまでは、なんとなく”時代遅れの老人が現在のマーケットを理解出来ないから”反対しているのか程度に思っていましたが、本書を読むことで反対する理由がよく解りました。
上記のサイトの記事では、創業家の合併に反対する意見が記載されていますが、出光佐三の息子さん達は、現在も本書で語られた創業者の意志を継いでいるということがよく解ります。

この本を読んで戦後の日本人は劣化したのかも知れないと思わされました。若い人こそ読んだほうが良い作品だと思います。
www.idemitsu.co.jp