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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)_感想

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)

村上春樹の作品を初めて読みましたが、意外と面白かったです。

大学時代のある日、突然に仲間から絶縁を申し渡された主人公・多崎つくるが、16年の時を経て、その時の事情を知るためにかつての仲間たちを訪れる物語。
ストーリー全体としては、それほどダイナミックな流れでは無いのに、読み進むうちに多崎つくるのまわりの人それぞれの多彩な人生模様が出てきて、”どんな人の人生でも平凡なもの等無い”と言う言葉が何度か頭をよぎりました。

村上作人を読むのは初めてでしたが、最後付近まで読むうちに幾つかの話はオチを付けずに終わるのでは?と思いましたが、その通りになりました。
読み終わってから数日は、落ちかつかずに終わったストーリーは、その後どうなったのかなと言う想像が続きそうです。

途中からこれはミステリー小説風になるのか?とも思いましたが、当然そんなこともなく... 他にもある村上春樹作品を読んでみようと思います。